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Yngwie J. Malmsteen - Trial by Fire - Live in Leningrad (1989) - HQ
突然ですがこの動画をご紹介したい。
言わずと知れた(?)ネオクラシカルメタルの火付け役、イングウェイ・マルムスティーン(通称インギー)の若かりし頃のLive映像です。
今から30年前、まだレーニングラードって言ってるので時代を感じますよね。
最近のインギーはライブなのに手クセとお決まりのフレーズばっかりで、きちんと曲もやらないというお粗末ぶりですが、この頃は油の乗った素晴らしいプレイを見せてくれています。必見。
なぜこれを紹介したいかというと、この映像にはギタリストのステージ上でのパフォーマンスに必要な要素を多く見ることができるからです。
僕も週末ミュージシャン、しかもハードロッカーでメタラーなので、非常に参考になることが多く是非ステージングを参考にしてほしいと思いました。
僕はミュージシャンのステージ上での役割は、音楽を聴かせるだけじゃなく「お客様を楽しませる」ことも重要だと思っています。
だってそうじゃないと見に行ったってつまらないもんね。
ぶっちゃけ、素人は前者が出来ていてどんなに歌や演奏が上手くても、楽しませていることに重きをおいていない人が多いです。
逆にそれを意識している人は、多少下手でも味があって人気になったり評価を頂けたりします。
じゃあどうやってお客様を喜ばせればいいのか?
ライブやコンサートでの、エンターテイメントとしての構成要素は
50%→歌の上手さ、演奏能力・演奏技術
50%→演者の動き・パフォーマンス
だと思います。
つまり、どんなに上手な演奏をしても、パフォーマンスがないとライブの完成度が50点ということ。
パフォーマンスと演奏技術が連動する場合もありますが、そんなのは卓越したテクニックを持つプロだけです。
逆に素人は、パフォーマンス意識すると演奏内容以上に盛り上がったり、オーディエンスを楽しませることができます。
じゃあパフォーマンスなら何でもやっていいのか、という訳ではなく「魅せ方」がちゃんとあります。
私がライブの主演者としての経験やオーディエンスの立場から、独自に分類した型は以下の通り。
- オーディエンスと一体感を作る
- 一生懸命さを体でアピールする
- コミカルに動く
- うまい演奏をしている自分を見せつける
- カッコつける
ライブという非日常空間では、非日常的なパフォーマンスが必要です。じゃないとわざわざ足を運んだ意味がありません。その「非日常」を演出するために、この5つの魅せ方が重要だと思います。
前置きが長くなりましたが、今回紹介したインギーの動画には、この「魅せ方」が全部入っています。特に4番と5番が多いですけど(笑)
しかし6:10とか9:00、21:35、46:10あたりはオーディエンスを喜ばせようと意識していると思います。
ワイヤレスユニットを装着して縦横無尽に動けるところもよく考えられていて、お客さんと一緒に体と髪を振り乱して暴れるインギーの姿は、思わず見とれてしまいます。
インギーは素行や言動の影響で、あまり好きではない方も多くいらっしゃると思います。
でもミュージシャンやバンドマンの人は、是非一度パフォーマンスだけでもチェックしすると、何かステージングのヒントになるかもしれません。
インギー本人みたくえらくカッコつけて演奏したら、意外とウケて面白いって言ってもらえるかもしれませんよ。
筆者はバンドでキーボードを担当していますが、ライブで足振り上げたりヘドバンしたりもします。でもギターよりかは目立たないようにするのがベター(笑)
このライブで演奏されている曲も、この人のものにしては比較的ポップ寄りで聞きやすいです。
インギーってやたら早いだけで変なフレーズばっかりでしょ、とか曲は良くない、と思っている方にとっては良い意味で期待を裏切ってくれると思います。
ちなみに今のインギーは、太ってるので動けません(笑)
Youtube等で最近の動画を見ると、若い頃と全然違うのでご注意を。